悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「デュラン殿下ッ! 笑っている場合ではありませんわ! わたくしは真剣なのですよ!? この歳でまだ婚約者も居なくて……予想では今頃お金持ちの方と婚約して幸せで安定した未来をっ」
「はぁ? 金……!? 金が欲しいんならダリルでいいじゃないか。この国で王家より金持ちがいるとは思えないが」
「そんな簡単な話ではないんです……!」
デュランにも乙女ゲームの話も出来ないし、別の記憶があるとは言えなかった。
ヒロインを虐め倒すことは絶対にないにしても、よくある『物語の強制力』みたいなものがあったら、トリニティはどうなってしまうのか。
(それこそヒロインが転生者で性格が悪かったりしたら……? 逃げ場がないじゃない!)
自分の命が掛かっていると思うと不安は拭えないし、少しでも不安要素を排除しておきたいと思うのも当然だろう。
まさか此方に気持ちがあるということを、三年後のダリルの誕生日パーティーで知ることとなるとは思わなかった。
(平和にトリニティライフを楽しんでいる場合じゃなかったって事じゃない! ああ、畜生)
「どうして……現実って上手くいかないんでしょうね」
「さぁな」
「自分の思い通りにならなかったのは何故でしょう」
「……知らねぇ」
「はぁ? 金……!? 金が欲しいんならダリルでいいじゃないか。この国で王家より金持ちがいるとは思えないが」
「そんな簡単な話ではないんです……!」
デュランにも乙女ゲームの話も出来ないし、別の記憶があるとは言えなかった。
ヒロインを虐め倒すことは絶対にないにしても、よくある『物語の強制力』みたいなものがあったら、トリニティはどうなってしまうのか。
(それこそヒロインが転生者で性格が悪かったりしたら……? 逃げ場がないじゃない!)
自分の命が掛かっていると思うと不安は拭えないし、少しでも不安要素を排除しておきたいと思うのも当然だろう。
まさか此方に気持ちがあるということを、三年後のダリルの誕生日パーティーで知ることとなるとは思わなかった。
(平和にトリニティライフを楽しんでいる場合じゃなかったって事じゃない! ああ、畜生)
「どうして……現実って上手くいかないんでしょうね」
「さぁな」
「自分の思い通りにならなかったのは何故でしょう」
「……知らねぇ」