悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
じっとりとした視線を感じ取ったデュランは、何を言うのか先回りをして「俺は嫌だからな」と牽制するように睨みつけついる。
先程から『エスパーか?』というほどに、やりたい事や言いたい事を先回りして塞いでくる。

「デュラン殿下は何か……特別な力でもあるのですか?」
「全て予想の範疇だからな」
「……予想?」

このサバサバとした言葉運びや自信満々な態度。
女だからといって全く容赦しない感じ……嫌いじゃない。

「それって全て自分の思い通りって事ですか?」
「大体は」
「ふふっ……」
「何がおかしい?」
「いいえ、別にぃ」
「……ふーん?」

そんなデュランでもトリニティの中身が異世界から転生してきたアラサーの社畜だとは思うまい。
勝ち誇った気持ちでいると……。

「お前は偶に理解不能な動きをするな」
「……!?」
「俺が行動を読めないとなると、まるでこの世界の人間ではないみたいだ」
「そ……んなこと、あります?」
「いや、あくまでも仮説だ」
「へぇ~、ふーーーん」
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