悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
しかし『タイプじゃない』と言われてしまえば、それまでである。
けれど、まだまだ諦めるつもりはない。
つまりデュランの言葉の裏を返せば、メリットがあれば婚約してくれるという事だろう。

「デュラン殿下の求める婚約者の条件って何でしょうか?」
「物静か、淑やか、色っぽい、知的……あぁ、全部お前にないものばかりだな」
「なっ……!?」

鼻で笑うように言ったデュランに思わず声を上げた。
やはりケリーデータがピタリと当てはまったようだ。
勝ち誇ったように口角を上げている姿を見て悔しさに歯軋りをした。
確かにトリニティは可愛い……。可愛いが、この世界ではどちらかと言えばしっとりとしたセクシー系の御令嬢の方が人気が高い。
日本に居たらトリニティは奇跡のスーパーアイドルに登り詰められあるだろうが、この世界では若干不利である。
それでも幸せな未来のために行くしかないのだ。

「わたくしだって頑張れば色気くらい……!」
「……うわ」
「??」
「ほら見ろ、やっぱり面倒な事になった。お前のせいだからな」
「へっ……?」

デュランの顔が思いきり歪んだ。
視線の先を辿ってみると、そこに居たのは……。
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