悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「兄上にだけは絶対に敵わないから、どうしようかと思っちゃいました」
「ダリル……」
「安心しています。けど、たとえトリニティ様が兄上を好きだとしても僕は諦めるつもりなんてありませんけどね」
「…………え?」
「トリニティ様が……僕を避けているのは顔合わせの時から分かってましたから」

その言葉を聞いて思っていた。
(分かってるんだったら、空気読んでくれよッ!)
そう突っ込まずにはいられなかった。
それに避けていたのにも関わらず、諦めずに食らい付いてくるダリルのメンタルは鋼のようだ。

「それに僕もトリニティ様に謝らなければいけないことがあるんです。トリニティ様の話を聞いて思ったんです。もしかしてって……それから色々調べたんです」
「な、何をでしょう?」
「顔合わせの後、トリニティ様が気になっていると母と父に報告したんです。多分、母上は僕が自分を鍛えている間、他の令息に目移りしないように、フローレス家に来るお茶会の誘いも勝手に断ってしまっていたようで」
「………………はい?」
「本当に申し訳ありません。今は母上がこんな事するなんて考えられないのですが……。言い訳に聞こえるかもしれませんが、母上も何故そんな事をしたのか理解出来ないと言っているんです」
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