悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜

「……え、えっ!?」
「僕も同意したつもりはないのですが……。それに記憶がぼやけてしまって思い出そうとすると、何故か頭が痛くなる…………母上も同じ事を言うんです」
「それって……」
「記憶が朧げで……リュートが来てからはそんな事はないんですが、三年前辺りを思い出そうとすると何故か上手く思い出せないんです」

ダリルの言葉を聞いて、これはマーベルを思い出せないことと何か関係がありそうだと思った。
しかし令息達の顔合わせが潰れた理由。
婚約者がずっと出来ない理由。
お茶会やパーティーに誘われなかった理由はトリニティが嫌われている訳ではなく、全てダリルの母親である王妃が手を回して堰き止めていたようだ。

ダリルの話によると、もうそれもリュートがいる時には解除されていたようだが、今までのイメージか、王妃の意思を汲んでか、何となくトリニティを誘ってはいけない雰囲気のままここまで来てしまったようだ。
あのパーティーの後にダリルから話を聞き、その事に責任を感じた王妃によって、キチンとトリニティの事情を説明して回ってくれていたようだ。
トリニティが表舞台に出てきた事によって、次第に誘いも来るだろうとダリルは続けた。
< 117 / 250 >

この作品をシェア

pagetop