悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
ダリルの口から明かされる新事実……今まで不思議に思いつつも、なんの疑問もなく城で受けていた事は『王妃教育』だった、という考えが頭を巡る。
「少し期待していたんです。僕との関係を前向きに考えてくれるかも……なんて思って」と少し悲しげな笑みを浮かべながら言った事に空いた口が塞がらない。

確かにダリルの立場から見れば楽しげに王妃教育をするトリニティに期待をかけてしまうのも頷ける。
しかし城で楽しんで受けていたアレやソレは、トリニティが優秀だからではなく王妃教育だったとは思わずにショックを受けていた。
(……お父様とお母様の口車に上手く乗せられたのね。わたくしのばかばかばか)
モブになる為に頑張ってきたつもりが、まさかのまさか……知らぬ間にダリルの婚約者としての道を最短ルートで突き進んできたきたようだ。

「それはスキルアップしようと……! まさか王妃教育だなんて」
「やはり……そうでしたか。そんな姿を僕も見ていて、貴女と結婚する為に……トリニティ様に好きになってもらえるように必死で努力したんです。貴女の理想になれるように」
「……それってまさか、あの時の」
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