悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
腹違いの兄弟だと伝えると、大抵の奴らは気まずい雰囲気を出すか、心配するか、味方だからと擦り寄ってくるはずなのに、トリニティは「なるほど」と納得して、あとはスルーしたのだ。
その後は「友達になって下さい」と、ぶりっ子全開でお願いされた時は笑いを堪えるのに必死だった。
友達になることを承諾すると、トリニティは嬉しそうに顔を綻ばせていた。
確かにダリルがハマる理由がわかるような気がした。
分かりやすいのに、何も分からないのだ。
(……面白い女)
ダリルは此方を警戒して、トリニティを連れて行ってしまった。

誕生日パーティーから数日後。
何か嫌な予感がする……そう思ったら案の定、トリニティが自分の元を訪ねて来たのだ。
やはり予感は的中。
「わたくしの好きな人になって」と言う訳のわからない提案をキッパリと拒否した。
そんな時、ダリルが乱入してきて丸め込まれていくトリニティを見て口を開いた。

「ーーーちょっと待て」

トリニティを助けたのは只の気紛れだった。



(デュランside end)
< 133 / 250 >

この作品をシェア

pagetop