悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「お前が身長が高くてイケメンで包容力があって、家族を大切にして、思いやりがあって、いつも明るくて笑顔が爽やかで、スポーツ万能で、頭が良くて、お金持ちで、海のように広い心で優しく見守ってくれる一途な男らしい素敵な男性がいいと非現実的な理想を言ったせいだろうが!」
「ふんっ、理想を語るのは自由だもの! 何がいけないのよ」
「そんなお前のくっだらない理想に添えるように必死に努力していたんだよ。ダリルは」
「わたくしは別に求めてはいないわ! 勝手にそうしただけでしょう!?」
「これからはお前の意志を尊重しようと反省したダリルの優しさに少しは感謝しろ。それにダリルを理由なく拒否し続けるその態度にも原因はあるだろう?」
「…………!」
「しかもトリニティが自分を嫌っているという事を理解していたからこそ、そうするしかなかった。無理強いをしなかったんだ。本当はもっとゆっくりと距離を詰めるつもりが、お前が俺に強く興味を示した事に焦ってしまっただけだ」
「たっ確かに、わたくしの態度にも問題はあったかもしれないけど、でも納得できないわ! わたくしの硝子のハートはバキバキですわ!」
「嘘だな。お前の鉄のハートは絶対に割れない」
「何ですって!?」
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