悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
頭を抱えて悶々と考え込んでいると、ずっと黙っていたコンラッドが口を開く。

「つまり姉上は、ダリル殿下と婚約するまで付き纏われるってことですか?」
「「…………」」

二人の視線がコンラッドに集まる。

「単純に解釈するとそうなるな」
「……え!?」

衝撃的な事実に声を上げた。

「なら、どうして姉上をさっさと手籠にしないのですか? やっていることが中途半端で聞いていると苛々します」
「コンラッド!?」
「トリニティに好きになって欲しいんじゃないか? 自分の意思で」
「へ……?」
「それに好きな人が出来たら諦めると言いながら、ダリル殿下に姉上の周りをウロウロされていたら他の令息が近付きにくいです。それは遠回しに姉上の選択の自由を奪っている事になりませんか?」
「コ、コンラッド……?」
「鋭いところをつくじゃないか」
「その時点でフェアではありませんよね?」

あのデュラン相手に怯む事もなく、次々と言葉を吐き出すコンラッドは随分と頼もしい弟である。

「大丈夫ですよ、姉上。僕もシスコンなので姉上の事を守る為にいっぱい勉強したんです」
「そ……そうなんだ、知らなかったわ」
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