悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
そんな時にルンルンでワゴンを引いてきたケリーが紅茶を用意した後に、トリニティの斜め後ろに待機する。
柔かな笑顔を浮かべていたケリーはマーベルの視線に気付いた瞬間、顔が般若のように険しくなる。
珍しく不細工な顔をしているケリーを見て口元を押さえた。
マーベルとケリーの視線がバチバチと音を立てて戦っている。
「……」
「……」
(さぁ始まった! 両者一歩も譲らず平行線の勝負……おっと先に視線を逸らしたのはマーベルか!? しかし横目でケリーを睨みつけているッ! ケリーも負けじと睨み返していくぅーー!)
「あの、トリニティ様」
「……!」
勝手に実況中継をしながら盛り上がっているとダリルに声を掛けられて小さく肩を揺らした。
「えっと、トリニティ様の……好きな、花はなんですか?」
「え……?」
いかにも誰かに言えと言われたかのような、ありきたりな質問である。
昔のダリルは『泣き虫ダリル』と呼ばれている程に気弱な少年だったそうだ。
これは乙女ゲームでダリルがヒロインに語った内容である。
将来、俺様になるダリルが、幼い頃は泣き虫なんて萌えるじゃないかと思ったものだ。
そう思うとマーベルの過保護な態度も頷ける。
程よく印象に残らないように、ありきたりな返事をしようと思っていたが、此処である秘策を思いつく。
柔かな笑顔を浮かべていたケリーはマーベルの視線に気付いた瞬間、顔が般若のように険しくなる。
珍しく不細工な顔をしているケリーを見て口元を押さえた。
マーベルとケリーの視線がバチバチと音を立てて戦っている。
「……」
「……」
(さぁ始まった! 両者一歩も譲らず平行線の勝負……おっと先に視線を逸らしたのはマーベルか!? しかし横目でケリーを睨みつけているッ! ケリーも負けじと睨み返していくぅーー!)
「あの、トリニティ様」
「……!」
勝手に実況中継をしながら盛り上がっているとダリルに声を掛けられて小さく肩を揺らした。
「えっと、トリニティ様の……好きな、花はなんですか?」
「え……?」
いかにも誰かに言えと言われたかのような、ありきたりな質問である。
昔のダリルは『泣き虫ダリル』と呼ばれている程に気弱な少年だったそうだ。
これは乙女ゲームでダリルがヒロインに語った内容である。
将来、俺様になるダリルが、幼い頃は泣き虫なんて萌えるじゃないかと思ったものだ。
そう思うとマーベルの過保護な態度も頷ける。
程よく印象に残らないように、ありきたりな返事をしようと思っていたが、此処である秘策を思いつく。