悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
口に含むとクッキーはホロホロと舌の上で溶けていく。
手作りならではの味と、ほんのりと甘さが控えめな所が懐かしい気持ちにさせる。

「んー……美味しいわ!」
「良かった……! ありがとうございます」
「懐かしい味がするよね、ローラのクッキー」
「うん、美味い」
「あの……デュラン殿下も如何でしょうか?」
「俺はいらない」
「そう、ですか……」

デュランに断られてしょんぼりしているローラを見かねて、すぐさまフォローするように声をかける。

「ローラ、良かったらわたくしにもクッキーの作り方を教えて頂戴」
「はい! 是非、私で良ければ」
「とても楽しみだわ」
「とても楽しみですね! トリニティ様。是非、僕に一番に食べさせて下さい!」
「わ、分かったわ」
「僕にも少し頂戴。姉上の手作り食べてみたい」
「勿論よ!」
「…………腹が爆発するんじゃねぇか?」
「失礼ね! する訳ないじゃない」
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