悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
そんな話題で盛り上がっている最中、デュランをチラリと見た。
何事もないように資料を読んでいるが、感じる違和感に眉を寄せた。
出来上がった資料を、ローラに渡す。

「この資料を届けてもらってもいいかしら?」
「分かりました」
「僕達も用があるから一緒に行くよ」
「護衛も兼ねてね」
「ありがとう、二人共!」

ローラは快諾して生徒会室の外に出る。
コンラッドとダリルもローラを心配してか後を追うように、部屋から出て行った。
勿論、ダリルはハグと手の甲の口付けを忘れない。
三人が去って静まり返る生徒会室で、デュランに声を掛ける。

「……デュラン」
「なんだ。見てわかんないのか? 今、忙しいんだよ」
「どうしてローラに冷たいのよ?」

デュランのローラに対する態度が妙に冷たいと感じていたのだ。
意図的に距離を空けようとしているように思えた。

「俺は、あの女の気持ちに答えるつもりはないからだ」

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