悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
あの時というのは恐らく、デュランに『婚約者になってほしい』と頼んだ時のことだろうか。
「ははっ……! 冗談だ、間に受けるな」
「なっ……! 分かっているわよ!」
「これからも良い友人でいてくれ。お前といると飽きなくていい」
「デュラン……わたくしは玩具じゃないんだけど?」
「ふーん?」
「もう!」
いつもの調子に戻ったデュランにホッと息を吐き出した。
その後は何も考えないように、ひたすら手を動かしていた。
ダリルの笑みがチラリと脳裏に思い浮かぶ。
デュランのローラに対する態度の理由が分かったような気がした。
書類整理が終わった頃、一息ついていると……。
「ねぇ、デュラン」
「なんだ?」
「これって……ローラの荷物よね?」
ソファーの横、影になって分からなかったがローラの荷物が置かれていた。
「もうすぐ午後の授業が始まるのに……」
「そうだな」
「ローラはここに戻ってくるつもりだったのかしら? もうすぐ施錠しなければならないし、書類を頼んでから大分時間が経つわ」
「……まさか、またアイツか?」
「デュラン……わたくし嫌な予感がするの」
「同感だ」
「探しに行きましょう!」
「……ああ」
ローラの荷物を持って立ち上がった。
扉を施錠して生徒が疎に歩いている廊下を早足で進んでいく。
「ははっ……! 冗談だ、間に受けるな」
「なっ……! 分かっているわよ!」
「これからも良い友人でいてくれ。お前といると飽きなくていい」
「デュラン……わたくしは玩具じゃないんだけど?」
「ふーん?」
「もう!」
いつもの調子に戻ったデュランにホッと息を吐き出した。
その後は何も考えないように、ひたすら手を動かしていた。
ダリルの笑みがチラリと脳裏に思い浮かぶ。
デュランのローラに対する態度の理由が分かったような気がした。
書類整理が終わった頃、一息ついていると……。
「ねぇ、デュラン」
「なんだ?」
「これって……ローラの荷物よね?」
ソファーの横、影になって分からなかったがローラの荷物が置かれていた。
「もうすぐ午後の授業が始まるのに……」
「そうだな」
「ローラはここに戻ってくるつもりだったのかしら? もうすぐ施錠しなければならないし、書類を頼んでから大分時間が経つわ」
「……まさか、またアイツか?」
「デュラン……わたくし嫌な予感がするの」
「同感だ」
「探しに行きましょう!」
「……ああ」
ローラの荷物を持って立ち上がった。
扉を施錠して生徒が疎に歩いている廊下を早足で進んでいく。