悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜

「ありがとう……!」
「危なっかしいお姫様ですね」
「……!」
「そんな所が堪らなく愛おしいんですけどね」
「もうッ! 離して」
「離しません」
「~~~っ!」
「こんなに可愛らしい表情をしてくれるようになるなんて、今まで頑張った甲斐がありました」
「……ッ、可愛くない! 近いっ! 近いってば……!」

先程からダリルの顔を見ると心臓がうるさく感じた。
それを分かっていて、嬉しそうに顔を近づけてくる。

「俺はコイツを医務室へと運ぶ」
「ロ、ローラをお願いね」
「……そうだな」

デュランは眉を寄せて、ローラを複雑そうな表情で見つめていた。

先程のマーベルの言葉を思い出すと、デュランに掛ける言葉が見つからなかった。
デュランがローラを医務室へ運ぼうとした時だった。
いつまで経っても教室に戻ってこないローラやダリルを探して、コンラッドが慌てた様子でやってきた。
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