悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜

アハハハと呑気に笑っている横で、ケリーは名探偵ばりに思考を巡らせる。
マークとイザベラの違和感のある態度。
そしてトリニティに婚約者がずっと居ない理由。
自分の誕生日パーティーでドレスを送り、パートナーとしてトリニティを誘ったダリル。
まるで……何かを頑張ったご褒美のようではないかと。
(もしかして、もしかするのでしょうか……! ケリーは良い予感がします!)

「どうしたのケリー? そんなにニヤニヤして」
「ふふっ、何でもないですよぉ」
「ねぇ、ケリー。ケリーは前にダリル殿下はやめた方が良いって言っていたのに、今回は随分と乗り気じゃない?」
「『今』のダリル殿下とお嬢様なら、幸せになれるような気がするんです」

ケリーの言葉にトリニティはこれ以上ない程に目を見開いた後、耳を疑った。

「…………はい?」
「ケリーには分かります!」
「なっ……え!? え?」
「ケリーには分かるんですぅ」

ケリーの言う方に進めば、大体良い事が起きると今までの経験上分かっているが、今回ばかりは賛同できない。
けれど、自分もケリーについて分かることがあった。
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