悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「あら、わたくしだってケリーの事、分かるんだから!」
「お嬢様が私のことをですか!?」
「えぇ、ケリーはとってもお金持ちの人と出会って結婚するのよ!」
「え……?」
「しかもすっごい年上の富豪の男性なの。一生遊んで暮らせると思うわ」
「…………」
「ケリー?」
「それはケリーがお嬢様の側を、離れるということですか……?」
「勿論そうよ! だってお金持ちの人と結婚するのだから」
「お金持ちの……結婚」
「ケリーだって、そうなったら幸せでしょう?」
「…………」

動きが止まったケリーを不思議に思い、ふと鏡を見ると、瞳に涙を浮かべながら肩を揺らしているケリーの姿があった。

「ケリー!? どうしたの……!?」

初めて見るケリーの悲しげな表情に困惑していた。
何故か落ち込んでいるケリーを励まそうと一生懸命、手を伸ばしてケリーを抱き締める。

「お嬢様……?」
「ケリー、大丈夫?」
「……はい。でもケリーは、ケリーはッ、ずっとお嬢様の側に居たいです!」
「わたくしだって、ケリーの側にずっと居たいわ」
「本当ですか!?」
「勿論よ!」
「ふふっ、ケリーは元気が出ました! ありがとうございます」
「大好きよ、ケリー」
「私もです……お嬢様」
< 70 / 250 >

この作品をシェア

pagetop