悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「あの、以前一緒に居た方は……今日は一緒ではないのですか?」
「以前、一緒に居た人とは?」
「顔合わせの際にダリル殿下の側に居たマーベルという……」
「マーベル……?」
「ダリル殿下の側に居た目付きの悪い……!」
「目付きが悪い……? トリニティ様は誰のことを言っているのでしょうか。それに僕は、顔合わせの時は一人でしたよね?」
「……へ?」
話が噛み合わないどころか、全く無いことになっている。
いつも一緒に居たはずのマーベルを綺麗さっぱり忘れることなどあり得るのだろうか?
(わたくしの記憶が変なの? 一体何が……。帰ったらケリーに相談してみましょう。ケリーにも分からないって言われたらどうしよう!)
まさにホラー映画のような事が起きているではないか。
「い、今は誰が殿下のお側に……?」
「ああ、ここ数年はずっとリュートが一緒なんだ。あそこにいるだろう?」
ダリルが指差す先、糸目な爽やかな青年が優しそうな笑みを浮かべながら立っている。
トリニティと目が合うと軽く会釈をする。
となると、凶悪な目付きでケリーと睨み合っていたマーベルは、自分が見た幻だったのだろうか。
「以前、一緒に居た人とは?」
「顔合わせの際にダリル殿下の側に居たマーベルという……」
「マーベル……?」
「ダリル殿下の側に居た目付きの悪い……!」
「目付きが悪い……? トリニティ様は誰のことを言っているのでしょうか。それに僕は、顔合わせの時は一人でしたよね?」
「……へ?」
話が噛み合わないどころか、全く無いことになっている。
いつも一緒に居たはずのマーベルを綺麗さっぱり忘れることなどあり得るのだろうか?
(わたくしの記憶が変なの? 一体何が……。帰ったらケリーに相談してみましょう。ケリーにも分からないって言われたらどうしよう!)
まさにホラー映画のような事が起きているではないか。
「い、今は誰が殿下のお側に……?」
「ああ、ここ数年はずっとリュートが一緒なんだ。あそこにいるだろう?」
ダリルが指差す先、糸目な爽やかな青年が優しそうな笑みを浮かべながら立っている。
トリニティと目が合うと軽く会釈をする。
となると、凶悪な目付きでケリーと睨み合っていたマーベルは、自分が見た幻だったのだろうか。