悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
「リュートといると、不思議と良いことが起こるような気がするんです」
「あ……そうなんですね」
「仲が悪かった兄とも、直ぐに仲良くなれましたし、城の雰囲気も良くなって……! 目的の為にリュートのアドバイスを聞くようになってから毎日がとても楽しいんです」

ダリルの照れ笑いに騒めく声。
令嬢達はそんなダリルを見つめながらキャッキャウフフと、とても楽しそうである。
やはりこれだけの端正な顔立ちをしていて、王太子となればさぞモテるのだろう。
遠くからダリルを見て一喜一憂している可愛らしい令嬢達を見ていると、欲望のままに婚約者を漁ろうとしていた欲にまみれた自分が、ほんの少しだけ恥ずかしく思えた。

(子どもの頃って何も知らない分、本当に素直よね……心の汚れが浮き彫りになるわ)
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