悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜

「……勿論、わたくしのタイプは以前と変わらず、身長が高くてイケメンで包容力があって、家族を大切にして、思いやりがあって、いつも明るくて笑顔が爽やかで、スポーツ万能で、頭が良くて、お金持ちで、わたくしを海のように広い心で優しく見守ってくれる一途な男らしい素敵な男性ですわ!」
「…………」
「でも良く考えて下さいまし、ダリル殿下。あれからもう三年も経ちました。心と体が成長すると共に好きな男性のタイプも変わるのです! ずっと同じなんて事はありえません! わたくしは、常に変化し続けているのです……!」
「……なるほど」

勢いと名言風に言う事で誤魔化す作戦は上手くいったかは微妙なところではあるが、ダリルの気は少し逸れたのではないだろうか。
しかし、此方を疑うようにじっと見つめているダリルの手を取って訴えかけるようにして言った。

「ダリル殿下も、常に進化し続ける方であってくださいね! わたくし、応援しておりますから」
「……トリニティ様は僕を応援してくれるんですか?」
「オホホホ~! 勿論ですわ! では誕生日パーティーへ向かいましょう。主役が居なければパーティーが始まりませんわ」
「はい」
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