悪役令嬢、モブ目指します!〜最短ルートを突き進もうとした結果、溺愛が止まりません〜
確かに詰まらない話だったかもと、空気を読んで話題を変えなければと考えていると、ダリルが用意してくれたドレスが目に入る。
そういえばドレスと靴をプレゼントしてもらった御礼を言っていないことに気付いて直ぐさま頭を下げた。

「ダリル殿下、素敵なドレスをありがとうございました。似合ってますか? それとも想像とは違いましたか?」
「とても似合ってます。本当に天使様かと思うくらい素敵ですよ…………閉じ込めてしまいたいくらいです」

少し冗談っぽく言ったつもりだったが、予想の斜め上をいく反応を返されて戸惑っていた。
そして『閉じ込める』という言葉がどうもリアルだ。

「閉じ、込める……?」
「はい」
「……えっと、わたくしを」
「はい!」

爽やかに笑いながら返事をするダリルに危機感を感じて、どうにかこの場を凌ごうと思考を巡らせていた。
(そうだわ! ダリルをコンラッドのように可愛がってみましょう……!)
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