【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
かと思ったら、千歳は私を抱き寄せ「一緒に寝よう、桃子」と言ってくる。
「えっ、一緒に?」
「ああ、一緒に」
「でも、まだ治ってないでしょ?」
そう聞いたが、千歳は「大丈夫だよ。もう治ったから」と言って聞かない。
「もう、強引なんだから……」
でも……いつもの千歳だ。
「ほら、ここ来いよ」
「……うん」
でもやっぱり私は、千歳の隣がいい。千歳の隣じゃないと、ダメなんだって分かった。
「千歳、暖かいね」
「まあ、ずっとここで寝てたからな」
そりゃそうか……。でもこの温もり、ほんと好きだな。
いつの間にか、私はこの温もりを欲していたのかもしれない。ないと困る、この温もり……。
「千歳が隣にいると、なんか安心する」
「そうか?」
「うん。……すごい安心する、なんか」
私が千歳にぎゅっと抱き着くと、千歳は抱き締め返してくれる。
「俺も安心する」
「え……?」
「お前といると、安心する」
千歳と私の想いが同じだと知って、私は嬉しかった。 いつの間にか私は、こんなにも千歳のことを求めていたんだと、そう気付いた。
「……同じだね」
「ああ」
千歳は時々意地悪いけど、でもやっぱり優しい。