【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 千歳はソファから起き上がり「むしろ、俺が選んでもいいのか?」と聞いてくる。

「まあ、それもありかなって思ってる。サプライズじゃないけど、千歳の選んだものが欲しいなって思ったの」

 好きな人からのプレゼントならなんでも嬉しいけど、やっぱり千歳は女心を意外と分かっていそうだから、どうせなら選んで欲しい。

「桃子がそれでいいなら、俺はそれでもいいけど」

「じゃあ決まり。千歳が私のためだけに選んで、誕生日プレゼント」

 千歳はそんな無茶な私の要望にも「分かった。じゃあ、俺が選ぶわ。 お前のために」と快く受け入れてくれた。

「うん、ありがとう」

「ったく、お前には敵わねぇな」

 千歳は少し飽きれたような言葉を吐きつつも、表情は少し嬉しそうだった。

「ねぇ、なんでニヤニヤしてるの?」

「いや、可愛いなって思ってさ、桃子が」

「可愛い? どこが?」

 どこを見て可愛いと思ったのか、私にはどうよも分からない。

「ツンツンした顔してるくせに、めっちゃ可愛い言葉を言うからさ」

「えっ」

 どの言葉のこと言ってるの……? 一体なんのセリフ?!

「私のためだけに選んでって、可愛いな」

「そ、そんなことない!」
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