【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 そう言いながらコーヒーを飲み、怪しく微笑む千歳に、私は「アンタ、最低!なんてこと言うのよ……!」と顔を赤くしてしまう。

 これはもう、恥ずかしいの極みだ。照れるとか、もうそういうレベルではない。

「冗談だよ」

「じょっ……!?」

 冗談って……! ひどくない!?

「ひどいんだけど」

「俺の素直な感想だけど?」

 む、ムカつくっ! やっぱりこういうとこムカつく!

「……今日夕飯抜きでいい?」

「はっ!? おい、マジでそれだけはやめろって」

 夕飯抜きは相当イヤなのか、私に「頼む。それだけは勘弁してくれ」と訴えてくる。

「お前のことマジで愛してるから。 な?」

「そういう言葉には流され……んんっ」

 千歳は私の身体をグッと引き寄せ、唇を奪ってくる。

「っ……何するのよっ」

「キスしたくなったから」

「はっ?」

 キスしたくなった、じゃないわよ! そうやって私のこと言いくるめようとしたって、ムダなんだからね!

「とか言いつつ、そうやって私を黙らせる作戦でしょ」

「バレた?」

 やっぱり……!そうだと思った!

「ほんと最低じゃん」

「そんな男の妻になったのは、誰だっけ?」

 ……ああ、私だ。
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