【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 その言葉を聞けただけで、私は幸せだと思う。愛されていると、そう思える。

「桃子が喜ぶ顔を見たくて、すげぇ悩んだ」

「……え?」

 千歳がそんなに悩んで選んでくれたんだと知って、なぜか泣きそうになった。
 
「お前の笑う顔が見たくて、お前の喜ぶ顔がほんとに見たくて、三日も悩んだんだからな」

「三日も……?」

 三日も私のことを考えて、プレゼントを選んでくれたの……? 
 そんなに悩んでくれていたなんて知らない私は、とにかく嬉しい気持ちで胸がいっぱいになった。

「お前の誕生日を一緒に祝うのは、俺なんだ。……誕生日くらい、お前の前でカッコつけたかったんだよ」

 千歳は、カッコつけたかったの……? いつもカッコイイけど、今日は一段とカッコイイ。
 それは、気持ちがすごく伝わってきたから。

「……ありがとう。私、すごく嬉しいよ。千歳が一生懸命選んでくれたからこそ、素直に嬉しいの。 だって、千歳が私のためだけに選んでくれたんだよ?嬉しくない訳、ないじゃん」

 誕生日にこんなに素敵なプレゼントもらったら、誰だって嬉しいに決まっている。
 大切な夫からのプレゼントなら、妻は泣いて喜ぶものだと思っている。
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