【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「それで、うちのインテリアを使いたいってことか」

「うん。まさか加瀬くんが働いてるなんて思ってなかったけど、加瀬くんがいるならなんでも相談出来そう」
 
 そうやって安心したような表情を見せる和佳奈は「これから、よろしくね加瀬くん」とあの頃みたいな笑顔を、俺に向ける。

「ああ。こちらこそ、よろしく」

 握手するため左手を差し出すと、和佳奈は俺がしている結婚指輪を見て「加瀬くん……結婚してるんだ?」と聞いてくる。

「……ああ、そうだけど」

 なんとなく、そのことを聞いた和佳奈の表情は暗い気がした。

「そっか。おめでとう」

 祝福してくれた和佳奈に、俺は「ああ、ありがとう」と微笑む。

「加瀬くんの奥さんって、どんな人?」

「……そうだな。ツンデレな人かな」

 桃子がどんな人かと聞かれると、ツンデレな人というイメージだな。

「ツンデレ?」

「ああ。気が強くて素直じゃないけど、そこが可愛い」

 若干惚気みたいな感じになってしまったが、和佳奈はそれを聞いて「そっか。加瀬くんは奥さんのこと、ほんとに大好きなんだね」と微笑んでいる。

「まあ、そうだな」

「……なんか加瀬くんに愛されてる奥さんが、羨ましいな」
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