【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「桃子……?」

 私は身体を千歳の方に向け「嫌いになんてなれる訳ないでしょ?……私はアンタのことが大好きなんだから」と伝える。

「……アンタが好きなのは、私なんでしょ? だったら私のことだけ見ててよ」 

 そう言った私の身体を、ゆっくりと引き寄せる千歳。

「桃子……ほんとにごめん」

 違う、謝って欲しい訳じゃない。

「……ムカつく」

「え……?」

「ムカつくんだけど」

 なんか分からないけど、ムカついてきた。

「桃子……?」

「あのさ、ごめんって謝るくらいなら言い訳しなさいよ!……言い訳すればいいじゃない」

 なんでそんな顔するの? 私のことが好きなら、言い訳すればいい。
 
「元カノは元カノだよね?そう、所詮元カノは元カノだから。 私はアンタの妻だよ?アンタが愛してるのは私でしょ?」

「……急にどうしたんだよ、桃子」

 困惑したような表情を見せる千歳に余計ムカついて、私はさらに言葉責めにした。

「大学時代に何があったかなんて知らないし、そんなもの知りたくない。真嶋和佳奈と別れた理由だって知りたくないし、聞きたくもない。聞こうとも思わない。……でもね、例え元カノだからって、優しくなんてしないでほしい」
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