【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「ごちそうさまでした」
 
 あっという間にご飯を食べ終えると、そこに寝起きの千歳が現れる。

「桃子……?」

「あ、千歳。おはよう」

「おはよ。朝から何してるんだ?」

 千歳はまだちょっとだけ眠そうな顔をしている。

「朝ごはん食べてたんだよ」
 
「朝ごはん? またキウイフルーツか?」

 私の目の前に座る千歳に、私は「ううん、納豆ご飯食べたの」と答える。

「はっ?納豆ご飯?」

「うん」

「だってお前、あんだけ納豆のニオイに敏感になってただろ?気持ち悪いって言ってなかったか?」

 千歳はキッチンへと背を向けると、冷蔵庫から水を取り出す。

「もう平気になったみたいなの」

「平気? あんなに拒否してたのにか?」

 千歳は鈍感なのか、気付いていないようだ。

「うん、もう平気になったの。 つわり、治まってきたみたいでさ」

「治まった? ってことは、普通になったってことか?」

 水を飲む千歳に、私は「うん、そうみたい。ご飯がね、すごく美味しかったの。久々にご飯食べたら、なんか感動しちゃったよ」と微笑む私を見て、千歳は「そっか。じゃあもうつわりは良くなったってことか」とようやく納得した。

「うん、もう平気よ」
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