【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「楽しみだね、赤ちゃんに会えるの」

 優しく微笑む桃子は、俺に向かって「赤ちゃん、どっちに似てるだろうね?」と問いかけてくる。

「愛する人の赤ちゃんなら、どっちに似ても嬉しいけどな」

「……私も、同じ気持ちだよ」

 心が通じ合っている俺たちは、きっといい家族になるだろう。幸せな過程を築いていけると、そう思っている。
 愛おしいと思える存在がもう一人増えるだけで、感動する。俺たちの未来に潤いを与えてくれそうな、そんな気がする。

「桃子」

「ん?」

「愛してるよ。これからもずっと」

 桃子と優しくキスを交わすと、愛が溢れてしまいそうになる。

「私も……愛してるけど」

「こういう時までツンデレか?」

「そんなことないけど?」

 いや、やっぱり桃子はツンデレだな、昔からそうだけど。

「いいんだよ、お前はツンデレのままで」

「まあ、そのままでいるよ」

 桃子はそう言いつつ、ちょっと嬉しそうに笑っていた。

「ん?なに笑ってんだよ?」

「ねぇ、覚えてる?初めてご飯に誘ってくれた時のこと」

「それいつのことだっけ?」

「確か……入社してすぐくらいの時だったかな?」

 入社してすぐくらい。……ああ、あの時か。
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