【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「ねぇ、ほんとに大丈夫?すごい不安なんだけど」

「大丈夫だって」

 ほんとに?なんか信用出来ないんだけど?

「うぷっ」

「お、ゲップ出たぞ」

「良かったね」

 父親としてまだまだな千歳だけど、子供に対する愛情はたくさんあふれている。
 千歳が普段見せないような表情を、こうして今見ることが出来ている。それだけで感動だ。

 母親としてもまだ未熟な私だけど、遥陽を大切に思う気持ちはとても強い。
 大切な宝物を守りたい、強くありたいと思う気持ちは、誰にも負けない。

「あ、眠いかな?」

「ウトウトしてるか?」

「寝かせてあげよっか」

「そうだな」

 遥陽を抱っこしてベビーベッドに寝かせる。

「子守唄歌ってみて、千歳」

「子守唄? 俺がか?」

「そうだよ。 ほら、歌ってみて。遥陽も聞きたいって顔してるよ」

 千歳は「えー。マジか」と言いながら、知っているであろう定番の子守唄を歌っていく。

「いいじゃん、いい感じだよ」

「マジかよ」

「もう少しだよ、頑張って」
 
 ウトウトしていた遥陽は、次第に眠りにつきそうな顔をしている。
 間もなく寝そうだ。千歳の両親が送ってくれたカエルのぬいぐるみと一緒に、夢の中に。
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