【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「あ……寝たんじゃない?」

「どれ?」

 遥陽の顔を覗き込むと、遥陽はスヤスヤと眠りに落ちている。寝心地のよいベビーベッドを買ったし、遥陽もお気に入りのようだ。
 なんだかんだカエルのぬいぐるみも気にいっているようで、いつも隣にいるし。

「寝たか?」

「うん、寝たみたいだね」

 遥陽に布団をかけ、起こさないようにそっとベッドから離れる。

「にしてもほんと可愛いな、遥陽」

「可愛いに決まってるって。私たちの赤ちゃんなんだから」

「それもそうか」

 千歳とこうやって遥陽の成長を見守れるのは、嬉しいことだ。夫婦から家族になって、今こうしてその記録を刻んでいる。
 大切に大切に育てていきたい。今を楽しく生きてほしいから、とびっきりのびのびと育てていくのがいいかな。

「ほんと、寝てる時は天使だもんね」

「そうだな。 ちょっと夜泣きひどいけど」

「仕方ないよ。赤ちゃんなんだから」

 私の答えに納得した千歳は「それもそうだな」と笑っている。
 そして「桃子」と名前を呼ぶ。

「……なに?」

「産んでくれて、ありがとうな。 こんなに可愛い子供を産んでくれた桃子には、ほんとに感謝してる」

「ううん、千歳のおかげだよ」
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