【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 そ、それって……。

「だから、私は千歳のものじゃないんだけど」

「俺のものだろ、お前は。 永遠にな」

「え、永遠にって……」

 それってさ、まさかだけど……。

「そんなの、信じられない」  

「ちょっとは信じろよ、俺のこと」
 
 呆れっぽく言う千歳だったけど、結局それ以上は何も言わなかった。

「あ、もうすぐ着くね」

「もうすぐか」

 バスは目的通り、ショッピングモール前に到着した。

「着いたね」

「俺ここ久々に来たわ」

「そうなんだ。誰かと来たことあるの?」

 軽い感じで聞いたはずだった私は、まさか千歳から「まあ、当時付き合ってた元カノ」と聞いて、なんかちょっとショックを受けるなんて、思ってもなかった。

「そうなんだ。元カノ……」

 そうだよね、千歳モテるもんね。元カノいないことの方が遥かにおかしい。
 分かってるはずなのに、なぜか心がきゅんと狭くなる気がしてしまった。

「なんだよ。ヤキモチか?」

「は? そんなんじゃないから」

「ウソ付かなくていいから」

「ウソじゃないから」
 
 と言い返すものの、なんとなく千歳は私の気持ちを知っているのではないかと疑っている。
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