【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜

 
 千歳の気持ち、なんか嬉しかったから。

「そっか。ならいいけど」

「……ありがとう。選んでくれて」

 お礼を伝えた私の頭を、千歳はぽんと乗せる。

「別に。俺がいいって思った方を、選んだだけだし」

 千歳……なんか照れてる?

「優しいんだね、千歳」
 
「別に普通だろ」

 やっぱり照れてる。

「私、会計してくるね」

「あ、ああ」

 レジで会計を済ませ、紙袋を手に千歳の元へと戻る。

「お待たせ、千歳」

「おう」

 再び千歳と、ショッピングモール内を並んで歩く。

「良かったな。いいの買えて」

「うん、良かった。ネットで見てずっとほしかったから」

「そっか」

 千歳と二人でこうやってデートするとか、考えたこともなかったな。 それが今こうやってデートしてるとか、想像もしてなかった。

「買えて嬉しい」

「良かったな。 似合ってたよ」

「え?」
 
 今、似合ってる……って言った?

「似合ってた?」

「まあ、普通にいいと思ったし」

「……ありがと」

 千歳ってやっぱ、優しい……?

「お前の服の好み、少しだけ分かったから良かったかも」

「……まあ、そういうことならいいけど」
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