【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「……ありがと、千歳」

「まあ、俺はお前とずっと一緒にいる覚悟ならとっくに出来てるから」
 
 千歳が真剣に見つめてくるから、私は思わず「そ、そっか」と返事をするしかなかった。

 なんていうか、胸の奥がきゅっとなるような、そんな気がした。

「だからお前も、俺のそばにいろよ。ずっと」

「……言われなくても、そのつもりだけど」

 誰かと結婚するって、そういうことなんじゃないかなって思う。

「マジでツンデレだな、お前は」

「ツンデレじゃないから」

「まあツンデレな桃子も、好きだけどな」

 千歳はそうやって私をすぐにからかうから、時々困る。
 でも、それも悪くない……なと思う。

「ツンデレじゃないから、勘違いしないでくれる?」

「それをツンデレと言うんだろ?」

「違います」

「なんで敬語?」
 
 千歳は笑いながら、私に言う。

「もう。私帰るね」

「なら送ってくよ」

「大丈……きゃっ!?」

 大丈夫だと言おうとしたが、何かにつまずいて転びそうになってしまう。

「おっと……! 大丈夫か?」

「あ、ありがとう。ごめん」

 私ってば、こんなとこでつまずくとか……。恥ずかしすぎる!
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