【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
「お前の家に住めばいいんじゃね? 会社、あそこからなら結構近いし」
「えっ、でも狭くない?」
二人で住むことを考えると、ちょっと狭い気がする。 一人暮らしするのに、ちょうどいい感じの部屋だったし。
「別に引っ越したいなら、引っ越してもいいけど俺は」
「どうせなら……引っ越したくない?」
「引っ越したいなら、いいけど」
「……千歳こそ、ツンデレじゃん」
その言葉が聞こえたのか、千歳は「俺はツンデレじゃねぇから」と私に言い返してくる。
「それをツンデレと言うんじゃないの?」
「違う。俺はツンデレじゃねぇ」
そ、そんな否定しなくてもいいじゃない。
「そんな否定しなくてもいいのに」
「否定はしてない」
「してたでしょ」
千歳のことがよく分からない。私のことをからかってるのか、なんなのか。
「うるせぇぞ、桃子」
「……ツンデレ千歳、なんか可愛い」
「はっ?」
「な、なんでもない」
千歳も、可愛い所あるんだな。ツンツンしてるけど、たまに優しいし……。
からかってる時もあるけど、なんだかんだ優しくしてくれるのが千歳だ。
「俺を可愛いとか言うな」
「言ってない」
「言ってただろ」