【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 まさか千歳とこんな会話をするようになるなんて、あの時はまるで想像してなかったな。
 いくら同期だとはいえ、あんまり接点もなかったから。

 配属される部署も違ったし、話すこともあんまりなかった。 むしろ俺に話しかけるなっていうオーラを出してたくらいだったから。
 近寄りがたい雰囲気を出してた千歳は、営業二課の北山くんとも一切話してなかった。

 なのにまさかこんな形で千歳と一緒になるなんて……。
 なんていうか、奇跡と言っても過言ではない気がする。

「……ふふっ」

「ん?何笑ってんだよ」

「ううん、なんでもない」

 そう考えると千歳って……すごい変わった気がする。色々と変わったと思う。
 あんまり普段は感情を表に出したりしないけど、私のことになるとついムキになったり、嫉妬したりしてるし。
  
 千歳は色々と不器用な男なんだと思うけど、今までの千歳からは考えられないくらい、千歳はすごく感情を出すようになった。
 いつからこうなのかは分からないけど、私にとってはすごい変化だと感じる。 

「変なヤツだな」
 
「千歳も変でしょ?」

「俺は変じゃない」

 千歳は変だよ。私みたいな女と結婚したいだなんて、すごく変。
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