【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


「変だよ。……私と結婚したいとか、変だなと思ったし」

「別に変じゃないだろ。普通だよ、普通」

 千歳の言う普通がなんなのかは分からないけど、そういうことにしておこう。

「まあ、俺たちは変な者同士ってことにしとくか」  

「だから、私は変じゃないから」

「はいはい」

 千歳のヤツ、飽きたな……。

「ほら、早く行かねぇと遅れるぞ」

「分かってるよ」

 千歳のこと……今まで気にしたことなかったこと、少し反省しなきゃな。
 そう思った土曜日だった。




✱ ✱ ✱


 それから私の両親にも挨拶を済ませた私たちは、無事に入籍した。
 結婚した後、アパートが決まるまでは私の家に住むことになった。千歳はアパートを引き払ったため、しばらくは今のアパートで暮らすことになった。

 左手の薬指にはめられたキラキラ輝く結婚指輪を見つめる私に、千歳は「何幸せそうな顔してんだよ」と言ってくる。

「はっ?してないから、そんな顔」

「してただろ?素直になれよ」

「うるさいな。 じゃあ、千歳は幸せなの?」

「……言わせんなよ、バカ」

 へぇ、千歳もこういう可愛い顔するんだな……。
 普段あんまり見ない顔だから、なんか新鮮。
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