【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜
 

「ほんとか?」

「ほんとよ。だから、駅前のラーメン屋さんが美味しいですって教えてあげただけよ」

 千歳ってば、嫉妬心強すぎない……!? 

 そんなことを気にするとか……ちょっと可愛いすぎない?

「ならいいけど」

「……もしかして、ヤキモチ妬いてる?」

 そう言うと千歳は、私に向かって「はっ?そんなんじゃねぇから」と強めに言い返してくる。

「素直になればいいのに」

「お前がな」

「はっ?意味分かんない」
 
 千歳のヤツ、何考えてるの?

「お前こそ、俺のこと好きなくせに素直じゃねぇのな」

「誰も好きだって言ってないじゃん」

 まあ……好きだけど、恥ずかしいから言わない。

「どう見ても、俺のこと好きな顔してるだろ」

「はっ?なにそれ。 自惚れすぎじゃない?」

「自惚れてもいいだろ、別に。 ようやくお前を俺のものに出来たんだ。……自惚れさせろよ」

 千歳は私を後ろからぎゅっと抱きしめてくる。

「……もう、都合いいんだから」

 でもそんな千歳のことを、私は可愛いなと思ってしまった。

「仕方ないから、いいよ。自惚れてても」

 千歳は今自惚れたいみたいだから、そうさせてあげよう。
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