【完結】片想い結婚〜同期からのプロポーズは突然の一夜で〜


 千歳を煽っているようなことなどなに一つしていないのだが、千歳は勘違いをしている。

「その表情……たまんねぇな」

「もっ、意地悪……しないでってば……っ」

 浴室の壁に身体を押し付けられている私は、千歳に両腕を掴まれているため、抵抗することも出来ないのが悔しい。

「意地悪させたくなるお前が悪い」

「え、なんで……よっ」

 私、なんにも悪いことしてないのに……。

「もっと乱れてみせろよ、桃子」

「やだっ……っ、んっ」

 激しく甘く身体を捕らわれ、色っぽい表情を向けた千歳に一瞬にして唇を奪われれば、私の理性は言うこと聞けなくなる。

「んふぅ……っ、あっ」

 理性を失った私の身体は、千歳に身体を捕らわれたまま、その理性が果てるまで千歳に激しく求められた。




「そんな気持ちよかった?」

 お風呂から上がった後、ベッドに横たわる私を見て、千歳はニヤニヤと微笑んでいる。
 だけどそれがまた、腹立つのが千歳なのだ。

「……アンタほんと最低なんだけど」

「俺にさっきまであんなに縋ってたのは、どこの誰だっけ?」

「……最低、地獄に落ちて」

 ほんとにムカつくけど、なんとも言えない気持ちになるのが私なんだ。
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