双子ママですが、別れたはずの御曹司に深愛で娶られました
「そうねえ。ああ。せっかくだから、雄吾の子どもの頃の写真を持って来てみようかしら」
一体目の前でなにが起きているのだろうか。
動転している私は唖然として、ご両親を見つめるだけ。
固まる私の横にいた雄吾さんが、額を押さえながらぼやく。
「母さん、はしゃぎすぎ。あの大量の写真を出してたら日が暮れるからやめてくれ」
「でも、本当に似てるのよ?」
「うん。それはわかったけど、今日はいいから」
雄吾さんとお母様の会話を聞き、改めて視野を広げて見てみると、入室直後と比べて和やかな雰囲気だ。さながら家族団欒みたいな......。
「あ、あの......」
「この子たちの名前は?」
私が声をかけるのほぼ同時に、お父様が視線を上げて質問してくる。
「名前は穂貴と詩穂です。そちらのフォルダ名にもしていて」
「ほう。『穂』を使っているのか。いい名前だ。歳は......花と同じくらいか?」
「花?」
お父様の言葉にうっかり素で聞き返してしまった。
慌てて口を噤むと、雄吾さんが教えてくれる。
「尚吾のところの子どもだよ。八月生まれで今年一歳になったから、たしかに学年は一緒だ」
「尚吾さんの!」
そうか。縁談が持ち上がってからもう数年経つし、子どもがいてもおかしくないんだ。この間会ったときは、その花ちゃんをどこかへ預けて来てくれていたのね。本当に申し訳ないことをした。
「孫がいっぺんに三人か。にぎやかになっていいな」
お父様がそう呟いたのを聞き、無意識にこぼす。
「信じて......くださるんですか?」
こんなに簡単に認めてもらえるなんて、一度も思ったことがない。
もっと、厳しい扱いを受けるとばかり。門前払いとか、嘘をついていると思われて聞く耳を持ってもらえないとか。
雄吾さんには言っていないけれど、殺伐とした雰囲気の中で、泥沼な展開を想像しては震えていた。
だからこそ二年前も二の足を踏み、結局逃げ出してしまったのだ。
「なぜ?」
「急に現れた人間が、息子さんの子どもがいると言い出せば、普通疑われる気がしていたので」
お父様の疑問に正直に答えると、「ふっ」と笑われた。
「まあそうだな。本音を言えば、雄吾から話を聞いた時は半分はそういった心境だったかもしれない」
胸が痛む返答だったが、それが現実だ。
居た堪れない思いで黙っていると、雄吾さんが割って入る。
一体目の前でなにが起きているのだろうか。
動転している私は唖然として、ご両親を見つめるだけ。
固まる私の横にいた雄吾さんが、額を押さえながらぼやく。
「母さん、はしゃぎすぎ。あの大量の写真を出してたら日が暮れるからやめてくれ」
「でも、本当に似てるのよ?」
「うん。それはわかったけど、今日はいいから」
雄吾さんとお母様の会話を聞き、改めて視野を広げて見てみると、入室直後と比べて和やかな雰囲気だ。さながら家族団欒みたいな......。
「あ、あの......」
「この子たちの名前は?」
私が声をかけるのほぼ同時に、お父様が視線を上げて質問してくる。
「名前は穂貴と詩穂です。そちらのフォルダ名にもしていて」
「ほう。『穂』を使っているのか。いい名前だ。歳は......花と同じくらいか?」
「花?」
お父様の言葉にうっかり素で聞き返してしまった。
慌てて口を噤むと、雄吾さんが教えてくれる。
「尚吾のところの子どもだよ。八月生まれで今年一歳になったから、たしかに学年は一緒だ」
「尚吾さんの!」
そうか。縁談が持ち上がってからもう数年経つし、子どもがいてもおかしくないんだ。この間会ったときは、その花ちゃんをどこかへ預けて来てくれていたのね。本当に申し訳ないことをした。
「孫がいっぺんに三人か。にぎやかになっていいな」
お父様がそう呟いたのを聞き、無意識にこぼす。
「信じて......くださるんですか?」
こんなに簡単に認めてもらえるなんて、一度も思ったことがない。
もっと、厳しい扱いを受けるとばかり。門前払いとか、嘘をついていると思われて聞く耳を持ってもらえないとか。
雄吾さんには言っていないけれど、殺伐とした雰囲気の中で、泥沼な展開を想像しては震えていた。
だからこそ二年前も二の足を踏み、結局逃げ出してしまったのだ。
「なぜ?」
「急に現れた人間が、息子さんの子どもがいると言い出せば、普通疑われる気がしていたので」
お父様の疑問に正直に答えると、「ふっ」と笑われた。
「まあそうだな。本音を言えば、雄吾から話を聞いた時は半分はそういった心境だったかもしれない」
胸が痛む返答だったが、それが現実だ。
居た堪れない思いで黙っていると、雄吾さんが割って入る。