双子ママですが、別れたはずの御曹司に深愛で娶られました
仕事を辞めて家庭に入ることが少し不安だった。これまでずっと働いていたのもあったし、なにもしていないのではという罪悪感を抱くかもしれない。穂貴と詩穂も、私と家にいるよりも保育園などで過ごした方が楽しいのでは......と。
だけど、自分の不安を打ち明けずに大きな失敗をした自分だからこそ、今度はちゃんと伝えなければならないと思い出して雄吾さんに相談をした。
すると、雄吾さんは『〝とりあえず三人が環境の変化に慣れるまで〟という気持ちで過ごすのはどう?』と提案してくれた。
その先のことを、今急いで決める必要はないのだとわかり、気持ちがすごく軽くなった。
さらに『春奈とゆっくりした時間を過ごせるのも、子どもたちにとって幸せなひとときだと思うよ』と言われ、自信を持てたのだ。
たしかにこれまで毎日じっくり向き合う時間はほとんどなかったし、いい機会を得たと前向きになればいい。
「ゆーごパパ」
ペンギンを見つけた詩穂が、満面の笑顔で雄吾さんを呼ぶ。
今日は私たちがいつかの日、デートで訪れたことのある水族館へ家族四人でやってきている。
詩穂が雄吾さんの足に両手を巻きつけ、ぎゅうっと抱きつく様は微笑ましい。ただ、詩穂の雄吾さんの呼び方に苦笑する。
「はあ。あの調子で来年幼稚園でも『ゆーごパパ』って呼んでいたら、先生たちになんて説明しよう」
穂貴と詩穂は、引っ越しの前からすでに雄吾さんに懐いていた。約三カ月間、私たちのところへ足繁く通ってくれたのが大きいのだと思う。年末頃にはもう海斗と同等に心を開き、言葉の早い詩穂なんかは、『かいとパパ』『ゆーごパパ』と呼ぶ始末。
事情を知らない人に聞かれたら複雑な家庭なのかと思われそうで詩穂を窘めたものの、相手はまだ一歳半。私の言うことなど通じずに、ニコニコしてふたりをそう呼び分けているのだ。
雄吾さんは詩穂を抱き上げ、笑って返す。
「そんなに悩まなくても、今の子どもたちは家族のことをいろんな呼び方をしているらしいし。案外気にも留められないかもしれないよ」
「でも。雄吾さん、本当は嫌じゃない? 海斗と同じ扱いみたいで」
どちらがどうとか比べることでもないし、比較したこともないけれど、雄吾さん的にどう思っているのかわからなくて、つい吐露した。
「嫌ではないよ。僕も頑張ってもっと慕ってもらいたいなとは思うけど」
だけど、自分の不安を打ち明けずに大きな失敗をした自分だからこそ、今度はちゃんと伝えなければならないと思い出して雄吾さんに相談をした。
すると、雄吾さんは『〝とりあえず三人が環境の変化に慣れるまで〟という気持ちで過ごすのはどう?』と提案してくれた。
その先のことを、今急いで決める必要はないのだとわかり、気持ちがすごく軽くなった。
さらに『春奈とゆっくりした時間を過ごせるのも、子どもたちにとって幸せなひとときだと思うよ』と言われ、自信を持てたのだ。
たしかにこれまで毎日じっくり向き合う時間はほとんどなかったし、いい機会を得たと前向きになればいい。
「ゆーごパパ」
ペンギンを見つけた詩穂が、満面の笑顔で雄吾さんを呼ぶ。
今日は私たちがいつかの日、デートで訪れたことのある水族館へ家族四人でやってきている。
詩穂が雄吾さんの足に両手を巻きつけ、ぎゅうっと抱きつく様は微笑ましい。ただ、詩穂の雄吾さんの呼び方に苦笑する。
「はあ。あの調子で来年幼稚園でも『ゆーごパパ』って呼んでいたら、先生たちになんて説明しよう」
穂貴と詩穂は、引っ越しの前からすでに雄吾さんに懐いていた。約三カ月間、私たちのところへ足繁く通ってくれたのが大きいのだと思う。年末頃にはもう海斗と同等に心を開き、言葉の早い詩穂なんかは、『かいとパパ』『ゆーごパパ』と呼ぶ始末。
事情を知らない人に聞かれたら複雑な家庭なのかと思われそうで詩穂を窘めたものの、相手はまだ一歳半。私の言うことなど通じずに、ニコニコしてふたりをそう呼び分けているのだ。
雄吾さんは詩穂を抱き上げ、笑って返す。
「そんなに悩まなくても、今の子どもたちは家族のことをいろんな呼び方をしているらしいし。案外気にも留められないかもしれないよ」
「でも。雄吾さん、本当は嫌じゃない? 海斗と同じ扱いみたいで」
どちらがどうとか比べることでもないし、比較したこともないけれど、雄吾さん的にどう思っているのかわからなくて、つい吐露した。
「嫌ではないよ。僕も頑張ってもっと慕ってもらいたいなとは思うけど」