双子ママですが、別れたはずの御曹司に深愛で娶られました
「いつか一度でいいから一緒に仕事をしたいと思っている人なんだけれど......あ、ごめん。後半は心の声が漏れてた」
どうやら彼は、休日に仕事の話題をあげたことを気にして謝っているらしい。
私はまったく気にならないので、首を横に振った。
「いえ。むしろそういう話聞きたいです。雄吾さんがどういった仕事をして、どんなふうに感じて考えるか、とか。興味があります」
私が真剣に答えると、雄吾さんはきょとんとしていた。それから顔を綻ばせ、心地のいい声で話し始める。
「仕事の内容は多岐にわたるんだ。実は最初に誘った喫茶店も、仕事に関係はあったんだよ。気を悪くさせたらごめん。でも、個人的に気になっていた店だっていうのは本当だし、春奈さんと行きたいと思ったのも本心だから」
「気を悪くなんか。建物関連で? あのお店、レトロないい雰囲気でしたもんね」
「いや。春奈さんの言う通り、ほかにはない雰囲気の店だとは思うけど、僕の目的はコーヒー」
「えっ。そうなんですか?」
私たちはエスカレーターを降り、館内の奥へ歩みを進めながら会話をする。私は今ばかりは水族館内ではなく、雄吾さんに集中していた。
「うちはホテルやゴルフ場、別荘地の運営もしていたりするから。それらのサービスのひとつとして美味しいコーヒーの提供は需要があると思っていて」
「ホテルやゴルフ場......」
なんだか規模が大きい話だ。いや、雄吾さんはあのリアルエステイト楢崎に勤めているのだからわかっていたはずなのに、これまで具体的なことを直接聞いてはいなかったから。
「知ってるかな? 『ホテルオークスプラチナ』とか。あれはうちの系列」
「ええっ」
ホテルオークスプラチナも雄吾さんのところの系列だったなんて!
ホテルオークスプラチナは、都内でも有名な高級ホテル。確か会員制のホテルで、日本だけでなく海外の著名人も利用するくらいのホテルのはず。ホテル自体は有名だから当然知っているけれど、経営している会社までは知らなかった。
「あ、春奈さん。見て。サメだ」
「え? わあ! 本当だ!」
どうやら彼は、休日に仕事の話題をあげたことを気にして謝っているらしい。
私はまったく気にならないので、首を横に振った。
「いえ。むしろそういう話聞きたいです。雄吾さんがどういった仕事をして、どんなふうに感じて考えるか、とか。興味があります」
私が真剣に答えると、雄吾さんはきょとんとしていた。それから顔を綻ばせ、心地のいい声で話し始める。
「仕事の内容は多岐にわたるんだ。実は最初に誘った喫茶店も、仕事に関係はあったんだよ。気を悪くさせたらごめん。でも、個人的に気になっていた店だっていうのは本当だし、春奈さんと行きたいと思ったのも本心だから」
「気を悪くなんか。建物関連で? あのお店、レトロないい雰囲気でしたもんね」
「いや。春奈さんの言う通り、ほかにはない雰囲気の店だとは思うけど、僕の目的はコーヒー」
「えっ。そうなんですか?」
私たちはエスカレーターを降り、館内の奥へ歩みを進めながら会話をする。私は今ばかりは水族館内ではなく、雄吾さんに集中していた。
「うちはホテルやゴルフ場、別荘地の運営もしていたりするから。それらのサービスのひとつとして美味しいコーヒーの提供は需要があると思っていて」
「ホテルやゴルフ場......」
なんだか規模が大きい話だ。いや、雄吾さんはあのリアルエステイト楢崎に勤めているのだからわかっていたはずなのに、これまで具体的なことを直接聞いてはいなかったから。
「知ってるかな? 『ホテルオークスプラチナ』とか。あれはうちの系列」
「ええっ」
ホテルオークスプラチナも雄吾さんのところの系列だったなんて!
ホテルオークスプラチナは、都内でも有名な高級ホテル。確か会員制のホテルで、日本だけでなく海外の著名人も利用するくらいのホテルのはず。ホテル自体は有名だから当然知っているけれど、経営している会社までは知らなかった。
「あ、春奈さん。見て。サメだ」
「え? わあ! 本当だ!」