双子ママですが、別れたはずの御曹司に深愛で娶られました
きょとんとして思わず声を漏らしてしまった。
尚吾さんは、再度私に美しいお辞儀をしてみせる。
「どうかこの後は、兄とふたりでゆっくり話をしていただければ幸いです」
「ふたりって......食事をご一緒するのでは?」
素朴な疑問を口からこぼすと同時に、尚吾さんはすっと席を立つ。続いて果乃子さんも立ち上がると、雄吾さんも驚いた様子でふたりに言った。
「その予定だっただろう、尚吾。そういえばスタッフが一向に来ないな」
「ああ。俺が声をかけるまで入って来ないようにお願いした。ここを出たらスタッフに出入りオーケーと伝えておくよ」
尚吾さんはさらりと答え、さりげなく果乃子さんの腰に手を回す。
「えっ。でも」
思わず私も彼らを呼び止め、椅子から立ち上がる。すると、果乃子さんがにこりと笑った。
「大丈夫です。尚吾さんが先ほどひと言お詫びした上で、別室に用意をしていただく旨お願いしていますので。私たちはそちらで食事をいただきます」
「そういうこと。過去を含め、これ以上ふたりの邪魔はできないからな」
あっけに取られていると、ふたりがドアの方へ移動する。尚吾さんがドアを開ける直前、果乃子さんが「あっ」と声をあげた。
「そうでした。私、春奈さんにお土産を」
そうしていそいそと私の元に戻って来た彼女は、手にしていた紙袋を差し出した。私は恐縮しつつも、いただかないのも非礼かと丁重に受け取った。
「なんだかすみません......わあ! 綺麗なアレンジメントですね」
紙袋を上から覗くと、卓上サイズの花が入っていた。そっと取り出すと、カゴにアレンジメントされていてそのまま飾れるタイプみたい。
「雄吾さんから聞いた春奈さんをイメージしてアレンジメントしてみたんです。気に入っていただけたらうれしいです」
深紅のバラに白のワックスフラワーやミナヅキでアレンジメントされた花。バラってインパクトがある印象だけれど、これは周りの小花が可愛らしいからか派手過ぎずバランスがいい。
これが私のイメージって、一体雄吾さんは彼女にどんな話をしたの......。
内容がまったく想像できずに恥ずかしい気持ちだけが湧き上がる。
「では。春奈さん、またお会いできるのを楽しみにしています。じゃあね。雄吾さん」
「ああ。ありがとう」
尚吾さんは、再度私に美しいお辞儀をしてみせる。
「どうかこの後は、兄とふたりでゆっくり話をしていただければ幸いです」
「ふたりって......食事をご一緒するのでは?」
素朴な疑問を口からこぼすと同時に、尚吾さんはすっと席を立つ。続いて果乃子さんも立ち上がると、雄吾さんも驚いた様子でふたりに言った。
「その予定だっただろう、尚吾。そういえばスタッフが一向に来ないな」
「ああ。俺が声をかけるまで入って来ないようにお願いした。ここを出たらスタッフに出入りオーケーと伝えておくよ」
尚吾さんはさらりと答え、さりげなく果乃子さんの腰に手を回す。
「えっ。でも」
思わず私も彼らを呼び止め、椅子から立ち上がる。すると、果乃子さんがにこりと笑った。
「大丈夫です。尚吾さんが先ほどひと言お詫びした上で、別室に用意をしていただく旨お願いしていますので。私たちはそちらで食事をいただきます」
「そういうこと。過去を含め、これ以上ふたりの邪魔はできないからな」
あっけに取られていると、ふたりがドアの方へ移動する。尚吾さんがドアを開ける直前、果乃子さんが「あっ」と声をあげた。
「そうでした。私、春奈さんにお土産を」
そうしていそいそと私の元に戻って来た彼女は、手にしていた紙袋を差し出した。私は恐縮しつつも、いただかないのも非礼かと丁重に受け取った。
「なんだかすみません......わあ! 綺麗なアレンジメントですね」
紙袋を上から覗くと、卓上サイズの花が入っていた。そっと取り出すと、カゴにアレンジメントされていてそのまま飾れるタイプみたい。
「雄吾さんから聞いた春奈さんをイメージしてアレンジメントしてみたんです。気に入っていただけたらうれしいです」
深紅のバラに白のワックスフラワーやミナヅキでアレンジメントされた花。バラってインパクトがある印象だけれど、これは周りの小花が可愛らしいからか派手過ぎずバランスがいい。
これが私のイメージって、一体雄吾さんは彼女にどんな話をしたの......。
内容がまったく想像できずに恥ずかしい気持ちだけが湧き上がる。
「では。春奈さん、またお会いできるのを楽しみにしています。じゃあね。雄吾さん」
「ああ。ありがとう」