密かに出産するはずが、迎えにきた御曹司に情熱愛で囲い落とされました
「あの、ありがとうございます。こんなに素敵なものをプレゼントしてくださって」
ブランド店を出て、私は深々とお辞儀をする。
「とっても気に入りました。大切にしますね」
照れてもじもじしながら伝えた私に、透真さんはフッと頬をほころばせてうなずいた。
「俺好みにしたかっただけだ、気にするな」
ますます顔中を熱くさせながら次に向かったシネコンは、休日なので混み合っていた。
私が観たかった、巷で話題になっているラブサスペンスを隣の席に座って鑑賞する。
面白いと評判の映画の内容に集中しながらも、透真さんの存在が気になって横目でちらりと盗み見た。
高く整った鼻、真剣味を帯びた眼差しは、映画に出ているハリウッドスターに見劣りしないくらいカッコいい。
長い睫毛、白く綺麗な肌、形のいい眉と唇。最高のパーツが完璧な比率で配置された顔面は、一ヶ月半ともに暮らしても見慣れることはない。毎日新鮮に見惚れてしまう。
見つめているのがバレないように、スクリーンに目を向けたとき、透真さんの手のひらが、私の手の甲を包み込んだ。
「ひっ!」
反射的に、私は背筋をぴんと伸ばす。
声が出てしまい、とっさに口もとを反対の手で押さえた。
なんで今、このタイミング?ひょっとして、見つめていたと気づいてるの……?
体をカチコチに強張らせながら目だけで透真さんを確認すると、彼は指先で鼻を擦り、クスリと笑った。
私を焦らせて楽しんでいるのでは、と勘ぐりたくなる。
早鐘のように打つ心臓を落ち着かせるのに精一杯で、ラストまでのストーリーはまったく頭に入ってこなかった。
「なかなかおもしろかったな。犯人が意外だった」
「そ、そうですね」
ソワソワして映画の内容をほとんど把握できなかった私とは対照的に、透真さんはしっかり楽しんでいたようでなによりだ。
「そろそろ食事にしようか」
「はい! お腹が空きましたね!」
浮かれたり緊張したりで忙しく、空腹だった私は元気よく返事をする。
「すごい食いつきだな」
ぷっと吹き出した透真さんにからかわれ、私はばつが悪くて肩をすくめた。
ブランド店を出て、私は深々とお辞儀をする。
「とっても気に入りました。大切にしますね」
照れてもじもじしながら伝えた私に、透真さんはフッと頬をほころばせてうなずいた。
「俺好みにしたかっただけだ、気にするな」
ますます顔中を熱くさせながら次に向かったシネコンは、休日なので混み合っていた。
私が観たかった、巷で話題になっているラブサスペンスを隣の席に座って鑑賞する。
面白いと評判の映画の内容に集中しながらも、透真さんの存在が気になって横目でちらりと盗み見た。
高く整った鼻、真剣味を帯びた眼差しは、映画に出ているハリウッドスターに見劣りしないくらいカッコいい。
長い睫毛、白く綺麗な肌、形のいい眉と唇。最高のパーツが完璧な比率で配置された顔面は、一ヶ月半ともに暮らしても見慣れることはない。毎日新鮮に見惚れてしまう。
見つめているのがバレないように、スクリーンに目を向けたとき、透真さんの手のひらが、私の手の甲を包み込んだ。
「ひっ!」
反射的に、私は背筋をぴんと伸ばす。
声が出てしまい、とっさに口もとを反対の手で押さえた。
なんで今、このタイミング?ひょっとして、見つめていたと気づいてるの……?
体をカチコチに強張らせながら目だけで透真さんを確認すると、彼は指先で鼻を擦り、クスリと笑った。
私を焦らせて楽しんでいるのでは、と勘ぐりたくなる。
早鐘のように打つ心臓を落ち着かせるのに精一杯で、ラストまでのストーリーはまったく頭に入ってこなかった。
「なかなかおもしろかったな。犯人が意外だった」
「そ、そうですね」
ソワソワして映画の内容をほとんど把握できなかった私とは対照的に、透真さんはしっかり楽しんでいたようでなによりだ。
「そろそろ食事にしようか」
「はい! お腹が空きましたね!」
浮かれたり緊張したりで忙しく、空腹だった私は元気よく返事をする。
「すごい食いつきだな」
ぷっと吹き出した透真さんにからかわれ、私はばつが悪くて肩をすくめた。