スパダリな夫はケダモノな本性を隠せない
 ここから起き上がるまでが、なかなか大変なのだ。結構甘えたな悠真が離してくれないからである。
 そんな素顔も付き合っている頃は凪沙に見せていなかった。

 彼曰く、「凪沙にかっこいいて思っていてもらいたかったから」と恥ずかしそうに言っていた。

 夫婦として月日が過ぎるたびに、もっと違う顔を見ることになるのだろうか。
 でも、それも結構楽しみだ。
 そう思えるのは、大好きな悠真だからこそなのだろうけど。

「ほら、起きなくちゃ。遅刻しちゃいますよ?」
「遅刻しちゃおうかな」
「ダメです!」

 チュッチュッとキスをし合いながら、そんな会話を続ける二人。
 クスクスと笑い合って、お互いを抱きしめあう。

「おはようございます、悠真くん」
「おはよう、凪沙。今日もかわいいね」
「悠真くんは、今日もかっこいいです」

 今日も一番に〝おはよう〟と挨拶できた幸せを噛みしめ、二人はチュッとキスをした。
 
 
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