大嫌いと言われた元カレに再会したら、息子ごと溺愛が待っていました
第四章
次の日曜日。
アパートまで迎えに来てくれた拓也の車に乗り込み、ゲームショーが行われる会場までの道をドライブする。どうやら先に買い物を済ませるらしい。
「買い物ってここ?」
車をパーキングに停めて、秀也と三人で歩いていくと、高級ブティック店の並ぶ通りに出た。ブランド名は知っていても、もちろん足を踏み入れたことなどない。憧れを通り越して恐れ多く、ウィンドウショッピングすらできない場所だ。
「このあいだ、秀也に頼まれたしな」
「え、なにかあったっけ?」
「秀也、お母さんはいつも自分の物は後回しになっちゃうんだよな?」
そういえば遊園地でそんな話をしたが、秀也だってまさか高級ブランド品をプレゼントしてくれと言ったわけじゃないのに。
「子どもが言ったことを真に受けないで! こんなの割り勘すらできない!」
「寧子に出させるわけないだろ。いやだって言っても受け取ってもらう」
「どうして!」
「だって、十年だぞ? お前の誕生日を祝えなくなって十年。高校生のときに自由になる金なんてなくて、安物のネックレスくらいしかあげられなかった。でも今は違う。働いて得た俺の金をなにに使ったっていいだろう?」
「それは、そうだけど」
「ほら行くぞ」
拓也は、右手に秀也、左手に私の手を掴み、ずかずかと高級ブティックへと入っていく。秀也はよくわからないながらも「僕もお母さんのプレゼント選ぶ」と楽しそうだ。
店に入ると、女性スタッフが丁寧な仕草で腰を折った。
次の日曜日。
アパートまで迎えに来てくれた拓也の車に乗り込み、ゲームショーが行われる会場までの道をドライブする。どうやら先に買い物を済ませるらしい。
「買い物ってここ?」
車をパーキングに停めて、秀也と三人で歩いていくと、高級ブティック店の並ぶ通りに出た。ブランド名は知っていても、もちろん足を踏み入れたことなどない。憧れを通り越して恐れ多く、ウィンドウショッピングすらできない場所だ。
「このあいだ、秀也に頼まれたしな」
「え、なにかあったっけ?」
「秀也、お母さんはいつも自分の物は後回しになっちゃうんだよな?」
そういえば遊園地でそんな話をしたが、秀也だってまさか高級ブランド品をプレゼントしてくれと言ったわけじゃないのに。
「子どもが言ったことを真に受けないで! こんなの割り勘すらできない!」
「寧子に出させるわけないだろ。いやだって言っても受け取ってもらう」
「どうして!」
「だって、十年だぞ? お前の誕生日を祝えなくなって十年。高校生のときに自由になる金なんてなくて、安物のネックレスくらいしかあげられなかった。でも今は違う。働いて得た俺の金をなにに使ったっていいだろう?」
「それは、そうだけど」
「ほら行くぞ」
拓也は、右手に秀也、左手に私の手を掴み、ずかずかと高級ブティックへと入っていく。秀也はよくわからないながらも「僕もお母さんのプレゼント選ぶ」と楽しそうだ。
店に入ると、女性スタッフが丁寧な仕草で腰を折った。