大嫌いと言われた元カレに再会したら、息子ごと溺愛が待っていました
「どこに行くの?」
「郊外に別宅があるんだよ。そこならゆっくりできると思って」

都心から二時間ほどの場所にある別宅は、自然に囲まれていて避暑地としても有名なようだ。
日頃から適切に管理されているのか、埃一つ落ちておらず室内は綺麗に保たれている。買い込んだ食料を冷蔵庫にしまい、ふと思い立ったことを口に出した。

「ねぇ、遠くに来たのは、私と長く一緒にいたいから?」
「正解」

背後から抱き締められて、彼の腕を掴む。
耳元にチュッと軽く口づけられると、期待するように下腹部が熱く疼いた。

「なぁ」

私は、赤らんだ頬を隠すように目を逸らした。
ぐいぐいと押し当てられる彼の昂りを知れば、なにを求められているのかわかる。

「寧子をたくさん甘やかしたい」
「ひゃあっ」

ひょいと横抱きに抱えられて、寝室のドアが開けられた。
清潔なシーツに下ろされると、真上から飢えた目で見つめられる。昨日あれだけしたというのに、まだ足りないと彼の目が訴えている。
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