シークレットベビー~初めまして、愛している。記憶喪失からはじまる二度目の結婚生活は三人で~
どうも自分から夜の夫婦生活を誘うのは苦手。

彼は先にベットの中に潜り、タブレットを見ていた。

「まだ、起きてたの?」

「排卵日なんだろ?」

今夜は意外とその気になっていた。

「いや、今夜じゃなくて来週の頭ぐらいかと」

「来週?来週は出張で大阪に行くし、できないぞ。まぁ―・・・子作りは諦めて、夫婦の愛を確かめよう」

布団を捲って入り込む私を長い手足を折り、組み敷いて来た。

ワックスも何もつけていないサラサラの黒髪。
長い前髪から覗く欲望で滾った黒い切れ長の瞳が妙に色っぽい。

「愛してるよ。弥紗」

甘い囁きを受け、私のカラダのその気になり、胸が高まる。


私の子を儲けるのではなく、女として彼を欲した。


――――また、お義母さんに小言を言われるけど、仕方がない。



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