とある公爵令嬢の華麗なる遊戯〜私、絶対に婚約破棄してみせます〜
「キャー!美味しそう〜。これこれ、私、ここのプリン食べたかったのよね〜!あと、チーズケーキでしょ?ジェラートも捨てがたくて…!」
アンが次々と目の前に運ばれてくるデザートに目をキラキラと輝かせている横で笑顔が引きつっているキース。
『せっかくだから好きなもの頼んでくださいね』と言ってくれた彼に対して、本当に遠慮なく「好きなもの」をアンは頼みまくった。
『えっと、このプリンとチーズケーキ、あと…ジェラート、紅茶もください。フローラはどうする?』
満面の笑みで店員に注文する彼女に私も若干目を見張る。
『アン、そんなに食べれるの…?もうちょっと量を考えたほうが…』
と声をかけるも。
『何言ってんの〜。デザートは別腹って言うでしょ?』
ケラケラと笑い、私の助言を一瞥したのだった。
その場では表情を崩さなかったキーズだったが、絶対内心焦っているはず。
ここのカフェはリーズナブルというよりは、ちょっとお高めだしね。