【コミカライズ決定】婚約者の浮気相手が子を授かったので
 その後、オグレン侯爵家の私兵団たちによってその場は制圧され、国王と王妃、そしてクラウスは離れにある塔に幽閉された。
 新しくリヴァスの国王の椅子に座ったのはオスモであり、さらにハンネスが彼の補佐となる(宰相の地位に就いたのは、後日のこと)。
『まだまだ不安定だからね。私くらいの魔力がある者でもないと、相手を捻じ伏せることができないだろう』
 それがハンネスの言い分だった。
 獣化したエルランドが大人しくなったのも、ハンネスの仕業だった。彼の姿を目にしたハンネスが、すかさず眠りの魔法を使ったらしい。
 本当にハンネスの根回しの良さには舌を巻く。だが、彼が言うには、全てエルランドが裏で動いていたとのこと。パドマに来てから、彼はオスモやハンネスと密に連絡を取っていたようだ。オスモとやり取りをするのはわかるが、ハンネスとそのような仲になっていたことにファンヌは驚いた。
 エルランドは毎日のようにオスモに手紙を送り、その日の成果について相談をしていたようだ。それから、マルクスから誘われた研究発表会。いつもと違う時期に開催されることを不思議に思ったらしい。さらに、彼が外部の人間と共同研究を行っていること。これを探るために、リヴァスの王国騎士団に所属する人間を使ったのだ。
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