【完結】秘密の子育てがバレたら、愛で包囲されました。〜その子の父親は、俺だろ?〜
その翌日から、私たちは一緒に暮らし始めた。剛久さんは住んでいたアパートを一緒に住むつもりで解約していたらしく、しばらくホテルで暮らしていたそうだ。
今日からは家族三人での生活になる。
「果琳、パパも果琳のお迎え行くからな」
「おむかえ!」
果琳は剛久さんと一緒に暮らし始めたことで、とても生き生きとしていた。 笑顔も増えて、楽しそうに笑っていた。
剛久さんのおかげだ。剛久さんがいたから、笑顔になっている。
「果琳、今日の晩ごはんなに食べたい?」
「カレー!」
「じゃあカレーにしよっか」
果琳はカレーが大好きだから、カレーを作ると喜んで食べるんだ。
「由紀乃、俺も手伝ってもいいかな?」
「え?剛久さん、手伝ってくれるの?」
剛久さんは嬉しそうに「俺も手伝いんだ」と言ってくれる。
「ありがとう。じゃあ、じゃがいもの皮剥いて貰ってもいい?」
「分かった」
慣れた手つきでじゃがいもの皮を剥いてくれる剛久さんの姿がなんか可愛くて、つい笑ってしまった。
「ん?どうした?」
「ううん、なんでもない」
こういう剛久さんの姿を想像したことがないから、ちょっと楽しい。
そして可愛い。